娘や息子が結婚するとき、親が準備すること&心構え

娘や息子が結婚するとき、親が準備すること&心構え 家族

このたび、娘が結婚することになりました

おめでとうございます!

嬉しいのですが、分からないことだらけで不安もあります

そうですよね。

娘や息子の結婚は、親にとっても大きな喜びであり、同時に新たな役割と心構えが求められる瞬間です。結婚式は一生に一度の大イベント、その準備は複雑で多岐にわたります。親として何を準備し、どのように心構えを持てばよいのでしょうか?

この記事では、結婚式の一般的なスケジュールから始まり、結婚式までの準備、当日の役割、式後の関わり方をご紹介します。

最新のデータをもとにした今どきの結婚式費用も紹介しますよ

結婚式までの一般的なスケジュール

結婚式の主役は子どもたちですから、どのような結婚式にしたいのか、希望をもとに準備を進めることでしょう。

しかし、どのような流れで準備が進むのかを親が知っておくことで、必要なときにサポートをしてあげられます。

【結婚式までの一般的な流れ】  
①プロポーズ
②両家の親への挨拶
③婚約指輪・記念品の購入
④両家の顔合わせと結納
⑤入籍や結婚式の日取りを決めて式場探し
⑥衣装選び
⑦結婚指輪の購入
⑧招待客選び・席次決定
⑨料理・引き出物選び

上記の流れのうち、親の出番となるのは赤字の「②両家の親への挨拶」「④両家の顔合わせと結納」「⑧招待客選び・席次決定」です。

次の項で、それぞれの役割を具体的に紹介します。

結婚式までの親の役割

結婚式までの間、準備する娘や息子の相談役となり、状況によってはアドバイスやサポートをすることがあるでしょう。

ここでは、どの場面で親の役割があるのか確認しておきましょう。

結婚式までの親の役割①「両家の親への挨拶」

親としては、子どもの幸せを最優先に考え、結婚相手を家族の一員として迎え入れる準備をすることが大切です。

親への挨拶では、オープンであたたかい態度で接し、新たな家族関係がスムーズに始まるようにしましょう。親としての対応が将来の家族関係に大きな影響を及ぼす可能性があるため、次のようなことに注意します。

・温かく迎える

結婚相手を温かく迎え入れ、歓迎されていると感じてもらうことが重要です。笑顔で迎え、積極的に話しかけることで、初対面の緊張を和らげましょう。

・ポジティブな会話を心掛ける

ポジティブな内容の会話を心がけ、相手の話を注意深く聞き良好な関係を築きます。

・批判や圧力を避ける

子どもの選択を尊重し、結婚相手に対する批判や無理な要求を避けましょう。不安や懸念がある場合でも、適切な時と方法で伝えることが重要です。

・プライバシーを尊重する

カップルのプライバシーを尊重し、個人的な質問や過度な好奇心を控えることが重要です。関係を築く上で信頼と尊敬は欠かせません。

・サポートを表明する

二人の決定をサポートし、結婚生活において彼らが頼りにできる存在であることを伝えましょう。サポートの意志を表明することで、二人の自信を強化し、家族としての絆を深めます。

・感謝を伝える

家族の一員になることを選んでくれたことに感謝を示しましょう。この新たな始まりに対するポジティブな態度は、長期的な良好な関係を築く基盤となります。

親の出番②「両家の顔合わせと結納」

結婚式までの流れの中で、親が表立って登場するのは「両家の顔合わせ」や「結納」が最初です。結納をする・しないは地域によるしきたりの違いも影響します。両家の意見、そして本人たちの要望を踏まえて決めましょう。

みんなはどうしてるの?主流は?

今は「結納をしない派」が多数みたいです

「ゼクシィトレンド調査2023」によると、「結納・両家の顔合わせの実施状況」は次のようになっています。

両方行った・・・6.2%

結納のみ行った・・・1.6%

両家の顔合わせのみ行った・・・83.5%

どちらも行わなかった・・・8.6%

無回答・・・0.2%

出典:ゼクシィトレンド調査2023

両家の顔合わせや結納の段取り・場所選定は、基本的には子どもたちに任せておけばよいでしょう。両家の顔合わせや結納の際に注意することは次のとおりです。

・話題選び

宗教や政治など、意見が分かれやすいトピックは避け、ポジティブで軽い話題に留めるよう心がけましょう。

・時間の配慮

長時間にわたる会は避け、適切な時間で区切りをつけることが大切です。特に高齢の親族がいる場合は、疲れを考慮する必要があります。

・意見の相違への対応

万が一、意見の相違が生じた場合は、落ち着いて冷静に対処し、その場で解決しようとせず、後日改めて話し合うことを提案します。

結婚式までの親の役割③「招待客選び・席次決定」

大人数を招いた盛大な披露宴や、親しい親族や友人を招いた少人数の式、友人をメインとしたカジュアルなパーティーなど、結婚式のスタイルはさまざまです。

自分たちのスタイルに合わせて、招待するゲストは当人たちが決めることでしょう。親が勝手に親族に声をかけるのはNGです。親は当人たちの意向を汲みながら、親族関係を招待するのであれば誰を招待するのかを相談します。

本来、招待客への連絡は本人から行いますが、本人があまりお付き合いのない親族などには親が先に電話で結婚報告をするなどのサポートをしてあげてもよいでしょう。

結婚式当日の親の役割

結婚式当日、親の役割は多岐にわたります。しかし、何よりも大切な役割は、緊張している子どもを精神的にサポートし、安心感を与えることです。

そのことを前提に、具体的にはどのような役割があるのかを見ておきましょう。

1.挨拶まわり

時間に余裕をもって会場に入り、まずは相手方の親に挨拶します。

結婚式当日お世話になるスタッフにも挨拶するのがマナーです

2.挙式での役割

教会式では、一般的に花嫁の父が花嫁と一緒にバージンロードを歩きます。花嫁の母が花嫁のベールを整えたり、両家の母がキャンドルに日を灯すなどの役目を担うセレモニーもあるため、リハーサルでしっかりと確認しておきましょう。

神前式や人前式でもそれぞれに父や母に役目があります。どのような内容の式なのか、事前に新郎新婦に確認しておくと安心です。

3.親族紹介

結婚式では、両家で親族を紹介し合う「親族紹介」の場があります。親族紹介では、代表者が親族を1人ずつ紹介していくスタイルと、代表者を設けず親族が自ら自己紹介をしていくスタイルがあります。

代表者が親族を1人ずつ紹介していく場合、父がその役割を担うことが多いです。しかし、必ず父が代表者にならなければいけないわけではなく、母や兄弟姉妹でも問題ありません。

4.披露宴中の役割

披露宴では、晩酌人や主賓の挨拶の際、両家の親も起立して挨拶を聞くのがマナーです。ゲストのスピーチや余興の際にも、飲食や歓談は控えます。

歓談中はゲストのテーブルに足を運び、挨拶まわりをする役割がありますよ

親族をのぞく自分側のゲストへ挨拶した後、相手側のゲストへ挨拶し、最後に自分側と相手側の親族のテーブルを回ります。

5.両家代表謝辞

両家代表謝辞は、一般的には新郎の父の役割です。スピーチの時間の目安は2分程度。内容は出席していただいたことへのお礼と、新郎新婦への支援や指導のお願いです。メモを見ても構わないので、準備しておきましょう。

6.ゲストのお見送り

披露宴終了後は、新郎新婦とともに退場し、会場の出入り口付近でゲストをお見送りします。

ゲストと話し込まず、感謝の気持ちを伝えて軽く挨拶します。

結婚式後の親の役割

新しい生活がスタートした2人は、よい家庭を築いていきたいと願っているでしょう。ぶつかり合うこともありながら、恋人から夫婦へと変化していくものです。

育ってきた環境が異なる2人を温かく見守り、適度な距離感でサポートしてあげましょう。

データで見る今どきの結婚式!費用&人数は?

結婚式などの準備は当人たちが行い、もちろん予算も把握したうえで計画を立てることでしょう。

しかし、それを見守る親も「サポートしてあげたい」という思いがあったり、その逆に「無理し過ぎでは?」と心配な思いがわいてきたりすることもあります。

そこで、今どきの結婚式ではどれくらいの人数を招待し、費用はどれくらいになるのか、データを見ておくことで客観的に判断できるのではないでしょうか。

挙式、披露宴・ウエディングパーティーにかかった費用の総額

「ゼクシィ結婚トレンド調査2023」によると、挙式、披露宴・ウエディングパーティーにかかった費用の総額平均は、327.1万円です。この金額は、2022年の調査から23.3万円アップしています。

地域別に見た費用の総額平均は以下のとおりです。

地域平均総額
北海道203.1万円
青森・秋田・岩手271.5万円
宮城・山形303.3万円
福島300.8万円
茨城・栃木・群馬335.5万円
首都圏356.3万円
新潟310.0万円
長野・山梨318.2万円
富山・石川・福井309.0万円
静岡346.7万円
東海332.5万円
関西322.4万円
岡山・広島・山口・鳥取・島根289.8万円
四国303.5万円
九州328.0万円
出典:「ゼクシィ 結婚トレンド調査2023

招待客の人数とご祝儀総額は?

招待客人数の平均は49.1人

ご祝儀総額の平均は197.8万円で2022年調査から17.4万円アップしています。

カップルの自己負担額は?

挙式、披露宴・ウエディングパーティーにおけるカップルの自己負担額の平均は153.7万円。2022年調査から6.4万円アップしています。

親や親族からの援助はあった?

親世代からすると、親や親族からの援助をするべきなのか、一般的にはどうなのかが気になるところですね。

挙式、披露宴・ウエディングパーティーの費用として、親・親族からの援助が「あった」人は73.5%。親・親族からの援助額のうち、挙式、披露宴・ウエディングパーティーに使った金額の平均は163.7万円で、2022円調査から1.0万円アップしています。

出典:「ゼクシィ 結婚トレンド調査2023

娘や息子の結婚で親ができること

娘や息子の結婚は、親にとってこのうえない喜びですね。我が子の幸せな姿に親は安心することでしょう。

この気持ちを素直に表し、適切なサポートをしたいと思っていることをストレートに伝えましょう。主役は結婚する2人です。親がどうしたいかではなく、「あなたたちの望むサポートをしたい」という気持ちを忘れずにいたいですね。